現在のプロ棋士の棋力表記にレイティングを導入すべきだと思うのですが、将棋の好きな方の意見をお聞かせ下さい。
現在の対局では九段の上位者が4段の下位者に負ける事が普通にある事で、将棋界に詳しい方はなんの違和感が無いと思いますが、一般の方やアマチュア将棋ファンの誤解をまねく原因になってると思います。アマチュアの場合は段位は変化しないので一度取得すると気が緩んでしまうが、レイティングなら常に変化するし、モチベーションの持続に繋がるので、将棋の普及に貢献出来ると思うのですが?将棋初心者にも一目でリアルタイムの実力が理解しやすいと思うのですが。
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これは結構前にプロの間で似たような議論になったのですが、
結局順位戦や竜王戦の存在が棋士の格付けとして適当であるから
必要がない、ということになっています。
あくまで将棋連盟の意思としてそうであるというだけで、
棋士全員がそういう意見とは限らないですし、
それが世間全体の意見と合致してるとは言い切れませんけど。
棋士の現時点での強さは順位戦の階級を見ます。
名人やA級は最上位ですしフリークラスはいわゆる最下層です。
段というのは強さではなく実績によって贈られる
名誉称号みたいなものだと思ってください。
この辺は世間の認識と乖離があるので問題かもしれないですね。
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考え方には賛成、とした上でですが、到底実現の見込みはありません、残念です。
何故なら現在の「段位制」は連盟の権威の象徴であり、収入源にもなっているからです。
まずアマチュアについては、免状発行時の認定料が連盟の大切な収入源の一つです。レーティング制への移行は段位制へのアンチテーゼでもあり、自殺行為にも等しいことを連盟が推進するはずはありません。
プロにおいてもしかりで、段位というのは一回上がったら下がらない、ことがミソなのであって、リアルタイムの実力に応じて変動するレーティングは段位制とはとことん相容れません。
「現在の実力に相応した昇降級は順位戦や竜王戦で実践されているからそれでいいではないか」棋士の立場からすればそうなるでしょう。
八段の先生はピークを過ぎようがどうしようが「八段の先生」でなくてはいけないのです。「あの先生は八段だけど、今はペーペーの四段より弱いんだよ」そんなことがあからさまになることは連盟にとって百害あって一利なしです。
段位と実力はある時点からはシンクロしなくなる、これは長年将棋界に続いてきた不文律です。今更これが覆るとは思えません。
よしあしは別として、ですよ。
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