詰将棋なら十数手詰でも何とか解けるのですが、実戦では三手詰を見逃しとしまうことがよくあります。
このようなことを防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
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防ぐ方法はありません。
もっと沢山の問題を早く解くことしかありません。
詰将棋では30数手詰でも何とか解けるのですが
実戦では15手詰を見逃してしまうことがよくあります。
昔、自分の大会の棋譜をソフトにかけたことがありますが
15手はたまに逃しています。
17手は頻繁に逃しています。
(それで大事な将棋を負けています)
11手、13手はほとんど逃していません。
(詰むのが判っていても詰ます必要が全くない場合を除く)
詰将棋は詰むと判っているから解けます。
実戦は持ち時間に制約があることが大半ですから
「これは詰みがありそう」とピンと来た時にしか
時間をかけて考えません。
事前に何と何が持ち駒にあれば相手玉が
詰むとわかっている場合
受けながら、必要な持ち駒の入手を狙う場合
などもありますがそのような場合でも
詰将棋の棋力よりは短い手数しか読めないものです。
よく必死をかけて相手が詰ますしか勝ちのない場合は
かなり難しい即詰みに打ち取られることがありますし
逆に必死をかけられて相手を詰ますしか勝ちのない場合は
30手位の即詰みで勝つこともあります。
即詰み以外に勝ちがありそうな時は
どうしても読みの内容が分散されます。
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詰め将棋の問題を解くときは、あらかじめ「この局面はもう詰んでいる」という前提があります。また、即詰み以外は不正解であるので、常に王手、王手で迫ればいいという限定もあります。よくわからなくても、とりあえず王手をかけてれば詰むということもあるのです。それに、実戦ではないので、精神的に落ち着いて考えられるということもあるでしょう。創作詰め将棋の場合は、局面がすっきりしている(余計な駒が配置されていない)ことが多いのも、実戦とは大きく異なるところです。
逆に、実戦では、寄せ=常に王手をかければいいということではなく、自玉の危険度もありますし、指し手の変化の数か膨大になることがしばしばです。その中でふと詰みの局面を迎えたとき、しっかり詰ますのは、簡単なようでうっかりしやすいことなのではないでしょうか。
完璧に防ぐのは、コンピューターでもない限り無理かも知れないですが、一手一手、小考しながら考える=局面の変化・状況を的確に捉え続ける努力をすることを習慣にすれば、ミスも減ると思います。
また、効果的な練習方法として、プロの棋譜の終盤を並べてみるのも面白いと思います。まさに実戦詰め将棋、しかも中・終盤にかけてのプロの寄せの感覚まで学べるので、一石二鳥だと思いますよ。
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羽生先生でさえ、一手詰めを見逃すのですから、しかたありません。
それでも、詰将棋を解きましょう。
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