将棋のプロになる方法
はじめまして、よろしくお願いします。
私の子供が最近将棋のプロになりたいと言い出しています、
私は、将棋界のシステムが全くわからなかったので調べてみたのですが奨励会というところを卒業?しないといけないという事ぐらいしかわかりませんでした。
今、私の息子は6歳で近くにある将棋道場に通っています。
その将棋道場では2級で指しているみたいですが奨励会にはいれるでしょうか?
今は、無理だとしても今から息子が頑張ったら入れる可能性はあるでしょうか?
私としても、本人の希望は尊重をしたいのですが、なにぶん私の知識がすくないので良くわかりません。
ご教授、よろしくお願いします。
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6歳ではまだ才能を判断するには早すぎます。
その年齢の子供であれば、当然拙い将棋を指すでしょうが、その拙さが才能がないためなのか、それとも幼いためなのか、専門家が見ても判断は難しいと思われます。
今は温かい眼で見守るしかありませんが、もう少し成長し、10~12歳ぐらいの時点で専門家が見れば、才能、見込みのありなしがある程度判断できます。
とは言え、将棋のプロを目指す子供 (棋力アマ4~5段クラス) の中でも羽生、谷川クラスの突出した才能の持ち主は20~30人にいるかどうか。
大多数の人々は実力も才能も紙一重の差の中で、ギリギリの戦いにしのぎを削っていますので、プロになれるかどうかは結局のところ運です。
専門家といえどもプロになれるかなれないかは判断が難しいでしょう。
運よく狭き門を通り抜けてプロになれても、それが本人にとって幸福かどうかは別問題。
長期にわたって一流棋士として活躍し続ける人はほんの一握りです。
20代のときはそこそこ勝てても、30代以降はぱっとせず、実績を残せない棋士は大勢います。
目安として、プロになれる可能性があるレベルは
(1) 12歳まで (当然ですが) に小学生名人戦の全国大会で上位入賞。または同等の実力。
(2) 10代前半でアマチュアタイトル戦の全国大会本戦に出場できる実力 (県代表より少し上の実力)
(3) 10代後半までにアマチュアトップクラス。または同等レベルの実力。
といったところです。
とは言え、人には運もありますし、20歳を過ぎてから突然才能が開花して大化けする例もありますので、参考程度にしかなりませんが。
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以前連盟の道場で小学一年の子と対戦しました。三段だそうです。連盟の道場は親御さんと一緒に来る子供がたくさんいます。その中にはプロを目指している子もたくさんいると思います。切磋琢磨できる環境と十分な知識と実力を持った指導者(プロなら最適)がおられることが、プロになるための最低の条件ではないかと思います。2~3年はいまのまま様子を見て、小学校の中~高学年になってもまだ意思が固く、実力もついておられるなら、その時に一度プロの先生か、それに準ずる方に才能等のアドバイスをいただいたらいかがでしょうか?いずれにせよ、プロになる過程で優秀な指導者が必要となります。その方をいかにして探し見つけるか、というのがプロになれるかどうかの重要な要素になると思われます。通常、プロには一年間に4人しかなれません。現役棋士を一人も輩出していない県もあるほどです。県で一番になる程度では、奨励会(プロへの養成機関)になんとか入れるかどうか、という所です。プロになるにはアマチュアの全国大会で何度か優勝する位の実力が必要だと思われます。その位の厳しく狭い道です。
他の方が書かれてましたが「泣き虫しょったんの奇跡」瀬川晶司著 講談社刊 は読書感想文の指定図書にもなった優れた本です。一少年が将棋と出会い、その幼い頃からの心の動きと日常を本人自らの手で詳細に描いています。プロになるにはどうしたらいいのか、どの位大変なことなのか、ということを実際的にこれ以上にわかりやすく伝えている本はあまりないと思われます。お薦めです。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B3%A3%E3%81%8D%E8%99%AB%E3%81%97%E3%82%...
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日本将棋連盟のホームページ http://www.shogi.or.jp/ の左側「日本将棋連盟からのお知らせ・質問とお答え」の中の「奨励会・育成会に関するご質問」と、
ウイキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A8%E5%8A%B1%E4%BC%9A を読んでみてください。
ちなみに、将棋道場の段級位と奨励会の段級位は別物ですので、ご注意ください。
奨励会に入る子供は将棋道場では大抵、四段か五段ぐらいの棋力があると思います。
入会時の年齢は12歳前後が多いようです。
息子さんは6歳で2級とのことですので、今から頑張れば入れる可能性は十分あると思います。
現在プロ棋士になっている人の中には、6歳の時には将棋を知らなかったという人も結構いますから。
ただ、奨励会に入会できても、卒業(四段に昇段)するにはかなり厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。
プロ棋士になれず、奨励会を辞めていく人も大勢います。
奨励会に入会できた子供のうち、プロ棋士になれるのは2割程度ではないかと思います。
瀬川晶司という名前を聞いたことはないでしょうか。この方は奨励会卒業まであと一歩というところまで行きながらプロになれず、
苦節10年を経て、特例でプロになることを認められた人です。
この方が書かれた本「泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ」なども読まれてみてはいかがでしょうか。
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