将棋についての質問です。
私は居飛車党、棋力初段程度で最近伸び悩みを感じております。
よく上達法に「得意戦法を持つ」というのがありますが、居飛車党の場合、自分がその戦形にしたくても相手との兼ね合いでできない事も多いと思います。
しかし、すべての戦形を網羅するにも莫大な定跡の量が存在すると思います。
私はどの戦形も知識が浅く、序盤で作戦負けになる事も少なくありません。
これから、さらに上の棋力に上達するにあたって、得意な戦形をひとつづつでも増やしていくべきでしょうか?
それともまんべんなくどの戦形も勉強して底上げをしていくべきでしょうか?
回答よろしくお願い致します。
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棋力は、道場で弱い4段、将棋倶楽部24で2段くらいの者です。
私も居飛車党ですが、振り飛車も指す居飛車党ですので参考になるか
わかりませんが、回答します。
私が、初段の頃は、詰め将棋を多く解くことと次の一手を解くことをよく
やっていました。
また、様々な局面でどのように攻めるかを手筋本などで勉強しました。
やはり強い人は様々な攻め筋を知っています。特に歩の使い方はいろいろあるので
「歩の玉手箱」などの手筋本で勉強されるといいと思います。
逆に定跡についてはほとんどやらずに今に到っています。
因みに今まで私が最後までちゃんと読んだ定跡書は、現代矢倉の思想、羽生の頭脳の1巻
の2冊であとはちょこちょこ参考に部分的に読むくらいです。
定跡というのは相手の指し手を無数に想定してその時にどう指すというものを解説したような
ものですから、そのひとつひとつの変化を本で追って見るのはあまり意味がないきがします。
第1質問者様の言われるように相手が自分の勉強した変化を指してこなければいずれ
忘れてしまいます。
それよりも、初段くらいの時は様々な仕掛けの形だけでも多く知っていることが重要だと思います。
(例えば対四間飛車の仕掛けとしては①45歩早仕掛け、②46銀型の仕掛け、③右四間飛車・・・etcがあること)
仕掛けた後の細かい変化は自分が実戦でその仕掛けを試して相手に上手い手を指されて悪くなった時に初めて
その手に対する対処法を自分で考えるなり本で調べるなりして次に対局する時には同じ変化でミスしないようにすれば
よいのです。
定跡は入り口と幹の部分のみ広く浅く学ぶことが大事だと思います。
最後に実戦を指す時の注意点として何も考えずに指すのではなく、自分が指そうとする手の意味を考えて
指す事が重要だと思います。ネット将棋の同じ早指しでも何にも考えずに対局だけ多くこなすよりも、多少なりとも
考えて一日2、3局指すのでは後者の方が上達が見込めると思います。
本当は身近に将棋を教えてくれる人がいれば一番よいのでしょうけど、いなければ上述のような方法で地道に
やっていくしかないかもしれません。私も、学生時代は将棋部に少し顔を出していましたが基本はネット対局
中心で上達しました。
頑張って下さい。
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連盟道場の3段です。相居飛車の場合、作戦負けは勝敗に直結するので命取りです。自分の指す戦形のすべての変化を網羅するのは不可能なので矢倉なら矢倉、横歩取りなら横歩取りで自分の得意な変化を極めることです。マイナーな変化や、プロの実戦で現れた消えた新手(不発弾)を1つ選び、徹底的に研究します。
僕の場合、横歩取り対85飛では新山崎流から77桂。後手横歩取りでは38歩戦法。後手矢倉なら37銀に対して85歩。先手角換わりは自分の考えた新手(すみません。これは公表できません)1手損角換わりには相腰掛け銀にして三浦新手51角。とマイナーな変化を選んでいます。一番多く指されている形を指してもいいですかれど、それはもちろん相手も想定しているわけですから、自分は相手よりその変化をよく知っているという自信がなければ指せません。
自分だけその変化を知っていて相手は知らない。相手のこれまで時間をかけてやって来た最新形の変化はまるでもって意味をなさない。こうなったら勝ちパターンです。一番いけないのは少しくらい矢倉を勉強しようと思って矢倉の本10冊ををパラパラとめくって定跡を覚えること。他の変化はすべて自分と関係ないと思って1つの変化を極めるのが重要です。
感想戦であいてに「それって定跡なんですか。全然知りませんでした」と言わせるつもりで頑張ってください。
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