将棋で、
相当棋力があるひとでも、プロに二枚落ちや角落ちで勝てなかったりするのはなぜなのでしょうか。
やはり駒の働きが違うのでしょうか。
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駒落ちは、上手の胸先次第の面が大きいんです。
『将棋世界』誌上の企画で、トッププロと新鋭棋士の、一番手直り指し込み勝負が行われたのをご存知でしょうか?
この企画では、鈴木大介八段が、西川和宏四段を角落ちで破る(!)という事件が起こりました。
・・・まあ早指しのこんな企画を、デビュー早々に決められた西川四段には同情もします。緊張もあったことでしょう。
灘蓮照九段という方をご存じでしょうか。1984年に亡くなられた方で、A級17期、名人挑戦も1回、棋戦優勝6回の強豪ですが、この人は、世の大方の観戦記者を8枚落ち程度の手合いで大いに苦しめたという伝説が残ってます。
極端な例をあげてしまいましたね。でも本当に、どの程度プロが勝とうとするか、がかなりの部分を占めているんです。
例えば、二枚落ち。
プロは、初めて教えるアマチュア相手に、5五歩止めを指してくることは殆んどありません。
定跡を勉強してきたり、自分なりの戦法を考えてきた(であろう)アマチュアに対して、むりやり自分の土俵に引っ張っていくようなやり方は、「指導」対局としてはいかがなものか、と大体の人が考えるわけです。
実際にプロに5五歩止めをやられて、金銀桂歩のごちゃごちゃしたやり取りに巻き込まれたら、毎回正しく応対するのは、初段レベルぐらいでは難しいと思いますよ。
二枚落ちで何をやられようが確実に勝てるとしたら、四段(町道場の四段じゃ怪しいと思いますが)くらいの棋力はあるでしょう。
一応初段=二枚落ちで挑戦!・・・という公式がありますが、実際のところはどうなんでしょうね?
あと、角落ちですが、そう簡単には破れませんよ。
「角落ちは位の将棋」なんて言葉がありますが、要するにジリジリした戦いになります。
格言で想像がつくとは思いますが、上手は例えば対三間飛車なら棒金での攻め+三段玉での左辺の受けなど、駒を全部使って前に前にとやってきます。
この指し口に慌てずに上ずった陣形を撹乱突破するには、冷静さと緻密さが必要です(慌てるようではもう終了です)。またこの手合いは、上手先攻になることが多いです。これに騒がずに全体のバランスで均衡を保つ視線が必要です。互いの玉との距離感もいりますね。
角落ちは・・・三段じゃ結構厳しい、四段以上の人の手合いでしょう。三段なら飛車か一丁半(飛車香)の手合いでしょうか。
駒落ちは難しいですよ。質問者さんのおっしゃる「相当」の棋力がどの程度かは判りかねますが。
上手は全体を活かすにはどうすればいいかを、常に考えていますからね。簡単には勝てません。
ちなみに僕は三段ですが、
初段の時二枚落ち・・・一敗
二段の時二枚落ち・・・二勝
三段の時飛車落ち・・・一勝/角落ち・・・一勝二敗
こんな感じです。ご参考まで。
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プロ棋士はいわば天才集団です。~町道場の四~五段の強豪を負かすような子供が養成機関である奨励会に入会するわけです。 最初は6級「7級?」~からで見習いですので収入はありません。~規定の成績をあげたら級位から段位へ、そして三段リーグ入りです。三段リーグが地獄と言われるほど厳しく、三段リーグを卒業すれば晴れて一人前の正棋士、四段になるわけです。奨励会に入会し四段になるのは二割位と言われています。…★プロ棋士になるのは大変な事でアマチュア強豪がなかなか勝てない理由がお分かりいただけたかと思います
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実力の差です。
アマチュアの四段がプロ基準の6級くらいだそうです。
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いくら強い人でも、一手詰めを逃したり、大ポカをしたりすることがあります。
あと、2枚落ちといっても、初段の実力はないと勝つのは難しいです。
下に、プロに何落ちで勝てば何段(級)か書いてみます。(あくまで私の推測です)
2枚落ち・・・初段
飛香落ち・・・二、三段
飛車落ち・・・三段~四段
角落ち・・・県代表クラス
香落ち・・・トップアマ~プロ級
となります。
やはり、相当な実力者でも、勝つのは難しいですよ。
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町道場三段ですが、プロの飛車落ちでは大幅に緩めてもらわないと全く勝てませんね。二枚落ちでは勝ちますが、飛香落ちではかなり辛いです。特に実力上位のプロが指す角落ち・飛車落ちでいい勝負をするには、うちの道場では最低四段はないとダメです。五段でどうかというところ。アマチュア強豪でもA級棋士やタイトルホルダーの本気の角落ちに勝つのは難しいので、稽古将棋の角落ちでもしっかり戦えるならアマチュアとしては最高峰の実力と言って良いと思います。
プロとアマではそれくらい実力が異なりますし、また二枚落ちにしても角落ちにしても、思ったほどは差が無いということなんです。
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二枚落ち程度じゃ埋められないほど実力差があるから。
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